看板の力




長い間、看板に携わってきましたが、ほとんどの方が看板を軽く見られがちです。「看板は会社の顔であり、会社の営業マンです。」 それなのに多くの方々はいまだ看板に「視認性」だけを求められ、ご自身の店舗や医院のイメージに全く合わない、ただ目立つだけのデザインをした看板を希望される方が大勢いらっしゃいます。
極端な話をしますと、スーツで決めたバリバリの営業マンが揃っている会社でも風俗店のような看板を掲げていれば、普通はだれもそんな会社に大事な仕事は依 頼しません。「そんなの当たり前だよ」と、言われる方が多いと思いますが、実際にオシャレな外観の店舗の屋根には『真っ黄色のベース色に蛍光ピンク文字 の看板』なんて、今だに結構ある事例です。看板は店舗や医院を印象づける大事な要素なのに・・・・

さらに悪い事に、ご本人は来店・来院数が上がらないのは、店舗や医院が発見されていないからだと思っていますので、敷地や建物の空いたスペースにさらに看板を増やされたり、雰囲気に合わない電光看板を設置されたりして、より全体に統一感の無い「入りにくい外観」になってしまいます。
もちろん、それらの手法が有効なケースもあるのですが多くは期待した程の成果はありません。そして看板を出しても来店、来院数が増えない=看板の効果が無いと思われてしまいます。
重要なのは、それぞれの店舗や医院のコンセプトや特徴を理解したうえで、人の目を引き、誘客につながる「活きた看板」を創る事なのです。昔の看板屋さんの常識では「看板は目立ってなんぼ」ですが、今の時代では目立つだけでは通用しません。このお店に来店してみたい、この医院に通ってみたい。そう顧客の方に思ってもらえるよう、存在感を出しながら主張し過ぎない「感性に訴える」デザインで創られた看板が必要とされています。



ご相談の前に


どんな看板を作ったらいいかわからない。効果的な設置は?値段はいくら掛かるの?どんなデザインがイイの?
看板やデザインの依頼をする事は、一般の方にとっては馴染みがない事ですので詳細がわからないのは当然ですが、折角お電話やメールを頂いても「看板を作った幾らかかりますか?」、「何かカッコイイステッカーを作りたいんですが」といった抽象的なお話が多く、的確にお答えできない事が往々にしてあります。
お問い合わせの際は、例えば「喫茶店を開店したいので、木彫りの看板を作って欲しい」、「◯◯雑誌に掲載されている車のようなステッカーを作りたい」といったように、クライアントさんのイメージを具体的に伝えてもらえればアドバイスしやすくなり、その後の打ち合わせがスムーズに進みます。
店舗でしたら外観の全景写真と看板設置場所の周辺写真、店内写真などをメールで添付して頂けると助かります。看板の詳細は打ち合わせの際に、大きさ、視認性、安全性等を考慮しながら、効果的な設置方法やデザインを模索していきますのでご安心下さい。
*お問い合わせの詳細は画面上部のバナー「ご相談の流れ」をご覧ください。



価格について


よく「高さ◯◯m×横◯◯mの看板を作ったら幾ら?」といったお見積もり依頼がありますが、大きさは同じでも使用する材質が鉄なのかステンレスなのか?短期だけの使用なのか長期使用なのか?設置方法は?といった多様な要素が絡み合いますので、正確な価格をお答えする事ができません。ご依頼して頂いたクライアントさんとしては、他社さんとの価格差を比較する為のお問い合わせだと思うのですが、アトリエ龍馬ではお電話やメールのみのお問い合わせだけで、実際に打ち合わせをさせて頂いていないクライアントさんには、概算での大まかなお見積もりしかお答えできません。
もちろん当店では不当な利益を請求する事はありませんが、せっかく看板を設置されたのに、すぐに退色したり破損したりして「こんなはずでは無かった・・・」とならない為にも、安易に価格だけを比べるのは危険です。


*お見積りは基本的に全て無料ですが、高所作業車での下見が必要であったり、遠方への現地調査などの場合は費用を頂く事があります。



制作について


受注させて頂いた看板は、なるべく早く納品・設置できるよう努力しておりますが、種類やサイズ、他の受注状況等によって完成までにお時間を頂く場合もあります。「早急に製作してほしい」というご要望も多いのですが、「あまりに急ぎの仕事」は制作上のミスや、連絡の不徹底などによりトラブルにつながる事例が多くありますし、何より「クライアントさんと当店のお互いが納得できる看板を制作したい」というアトリエ龍馬のポリシーに反しますので、ご遠慮させて頂く場合もあります。



アフターサービスについて


アトリエ龍馬では当店で施工させて頂いた看板の全てに、設置日を基準として1年間の「無料保証期間」を設けておりますので、施工後に「蛍光灯がすぐに切れた」、「看板面の汚れが目立つ」など、何か気になる事がありましたら遠慮なくご相談下さい。責任をもって対処させていただきます。またPL保険にも加入しておりますので、あってはならい事ですが、看板の取付不備により「通行人がケガをした」、「駐車中の車に落下した」といった不測の事態が発生した場合も保証させて頂きます。*当然ですがお客様による取付ミスや推奨しない使用条件での使用、他業者による破損、災害などによるものは保証期間内であっても対象外です。
また、他社で施工した看板でも蛍光灯の交換や破損部分の補修、傷んだ看板面のリニューアルなども喜んでお引き受けしていますので、お気軽にご相談下さい。



最後に


街なかには多くの看板が乱立していますが、その多くは店舗装飾業者・設計デザイン事務所・内装業者・工務店等の元請け業者さんが看板店に依頼されて制作されたもので、直接クライアントさんから看板店に依頼されて制作されるケースは少ないのが実情です。それら元請け業者さんは実際にお店や医院にいらっしゃるお客様ではなく、発注者であるクライアントさんの意向を重視される場合が多く、集客を目的に作られた本来の看板の威力を発揮することができていないといった例もあります。
またクライアントさんと看板店との間に元請け業者さんが介在する事で、デザインや意匠等のイメージを共有する事が難しくなり「不要な打ち合わせ」が増えたり、「無駄な出費」がでるような事もありますので、「看板の事はよく知らないから、知り合いの業者さんに全部お任せ」いうことではなく、少しでも看板について理解されてから発注されると、その後の看板やデザインの完成度が大きく変わってきます。